80歳くらいの年配の紳士が指の抜糸をしてもらいにやってきた。
彼は9時に約束があって急いでいたのですぐに診察することにした 。
傷を診てみると、もうほとんど治癒状態で私は抜糸をすることにし た。
傷の処置をしながら、『なぜそんなにお急ぎなのですか?』と訊い た。
年配の紳士は、
... 『老人ホームの妻といっしょに朝食をとることになっているんです
彼の妻の健康を尋ねると、
『認知症で老人ホームにすこし前から入居しているんです。』と言 った。
『それでは遅れると奥さんが困りますね。』
『
『
妻は数年来、もう私のことが分からないのです。』
『もうあなたが分からないというのに、
あなたは毎朝、奥さんのところに行かれてるんですか?』と問うた
年配の紳士は私の手を軽くたたいて微笑んで言った。
『妻はもう私のことが分からないですが、私はまだ妻のことが分か
1 件のコメント:
たっちゃん、いい話です。朝かさジ~ンときました。 昔は「へ~、そうかも」みたいな感じでしたが、最近年を取ったのでしょうかそれとも親を亡くしたせいなのかやたらと伝わるものがありました。 ありがとうございます。
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