2009年7月8日水曜日
地方野菜
今朝の私のニュースファイルに興味深く、関連するコラムが2点入ってきました。
その一つは日経レストランの「野菜が無個性になったわけ」というコラム。現在多くの産地で使われているF1品種の功罪についてのコラムです。F1の普及で年間を通じて農産物の安定的、大量生産が可能になり世界の食糧飢餓の改善につくしたことが「功」。旬が薄らぎ、各地で栽培されてきた地方野菜が消えていること、そして味が劣ることが「罪」としています。
現在地方野菜は20科69種556品種あるそうですが、年々減少傾向にあります。
もう一つのコラムは産経ニュースの「京野菜の金時ニンジン、老化防止に効果、活性酸素を吸収」という記事です。農水省の研究機関によると金時ニンジンは老化や癌の原因になる活性酸素を吸収、退治する効果が高いそうです。ほうれん草の2倍、タマネギの4倍。
この二つのコラムをあわせると、本来の旬が明確な野菜の方がカラダに良い=もっと伝統的な野菜を取り入れるべき、という結論に導かれますが、はたしてそれが正解なのでしょうか?現在の生産現場、物流現場、そして消費者のニーズ、意識を考慮するとそう簡単ではありません。今の経済・社会環境、消費環境においてはF1がマッチしているのかもしれません。もしかしたら理想と現実なのかもしれません。
日経レストランのコラムではレストラン関係者は食材だけでなく、食文化に目を向ける必要があると締めていました。これもちょっと苦しい結論のように感じます。
でも、早朝から考えさせられるコラムでした。
皆さんはどう思われますか?
<日経レストラン>野菜が無個性になったワケ
<産経ニュース>京野菜の金時ニンジン、老化防止に効果 活性酸素を吸収
MT-IT
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