皆さん、本日は北海道新聞で連載になっている崩食豊食第3部命をつなぐ〈6〉揺らぐ食卓・〈7〉大人の責任より抜粋を。
命をつなぐ
「家族揃って夕げの食卓を囲み、にぎやかなひとときを過ごすーそんな光景が当たり前とは言えなくなって久しい」という前文からこの記事は始まっている。
臨床心理士の室田洋子聖徳大教授は1995年から主に首都圏の小学生が描いていた「現実」と「理想」の食事の絵を分析しており、もう三千六百人になるとのこと。
十年前の子どもは、一人きりの「弧食」が多かった。聞き取りをしてみると、絵には「寂しい」「嫌いだ」というメッセージが込められていたと。
ところが近年は、好きなものを一人で食べる「個食」の絵が目立つとある。子どもたちは一人で食べることを楽しみ、誰かと一緒に食事することを煩わしく感じているという。
家族が描かれていても頭を円、体を線の「人マーク」に置き換えた絵も多いと書いてある。
食事中の会話に乏しく、かかわり合いが薄いから「人は『印』になってしまう」と室田教授は言う。
普段はいない父親が点線で描かれる場合もあるとのこと。
子どものコミュニケーション能力は、複数で食事する際の会話や気遣いによって高まる。そんな役割を、家庭の食卓が果たせなくなりつつある様子がうかがえると。
大人の責任
「親の怠慢や不注意で家庭の食に問題が生じると、逃げ場のない乳幼児の健康が直撃を受けることになる」という全文からこの記事は始まっている。
札幌の管理栄養士小松信隆さんは、四年前、2型糖尿病を患った6歳の男児に会いショックを受けたとある。遺伝体質に肥満や運動不足などが重なって発症する2型は大人に多い。近年は2型の小児糖尿病が増えており、失明につながる網膜症など合併症も報告されているが、小学校低学年以下での発症は珍しいと記事にはある。その男児は、家では好きなだけ菓子類を食べていた。まともに食事しない生活だったし、肥満の傾向もあったそうだ。
記事の下段にはそれとは逆の事例が。
満足に食べさせてもらえず、その成長を妨げられる子どもたちがいる。札幌市児童福祉総合センターに昨年、七歳と六歳の兄妹が保護された。二人は育児放棄状態で、身長は一メートルに満たなかったと。妹は体重が10kgほどで、二歳児に見えたとある。センターに保護されて間もない子どもは奪うように食べ急ぐ。それが落ち着いて食べれるようになると体と心に変化が起きる。兄妹の身長は3ヶ月で兄が4センチ、妹が3センチ伸びたと。この年代はふつう一年に6センチほどだと。その成長が藤田慶一相談判定課長にはやるせない。
「自分が生きるのに精いっぱいで、子どもの食事まで手が回らない親が増えている」と。
この記事を読んでため息をついたのは矢萩節だけではないだろうが、それじゃ~一体俺が、当社が、大人が、親が何が出来るのか、何をしなくちゃならないのか・・・・。
深いため息と苦悶を与えてくれた2編であったことは確かだ。
3 件のコメント:
社長様、本当に毎日頑張っていらしゃいますね
やると言ったらやる男! このブログが評判なのもわかります。 子供との接し方については本当に考えさせれられます。
匿名様、コメントありがとうございます。
このブログを通して何を訴えれるか、何ができるかはわかりませんが・・・
答えが見えるまで続けていこうと考えて降ります。
これからもご期待にそえるようやって参ります。
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