2008年1月7日月曜日

地球危機2008


正月4日、テレビ朝日で「地球危機2008」という4時間番組をやっていた。全部見たわけではないが、たまたま見たのがコンビニ弁当の箇所。500円の弁当のため世界のあらゆる国から原料、シャケ、鶏、インゲンなどが調達される。それを日本に持ってくるまでの移動距離をFood milageという。この500円の弁当のために延べフードマイレッジは16万キロになるという。この間排出される二酸化炭素は膨大。自給率が低い日本は海外からの食材調達に頼らなくてはいけない。でも、その反面地球温暖化を進めている「犯罪国」になってしまっている。

これだけで驚いてはいけない。二酸化炭素をばらまきながら調達して製造した弁当のうち年間2,000万トンが「賞味期限きれ」という名目で廃棄されている。このほとんどが焼却処理、つまりここでも二酸化炭素を空気中にばらまく原因を作っていることになる。コンビニでは沢山弁当が並んでいることが売上につながるとのこと。つまりディスプレー効果をねらった弁当が沢山あるということ。それが2,000万トンの中にどの程度占めているかわからないが、かなりの割合であることは想像が付く。

さらに愕然とするのが、世界には8億人もの人が飢餓で苦しんでいて、その人たちに年間約1,000万トンの食料援助が行われていること。つまり日本はその倍の食料を無駄にして、そのうえ二酸化炭素をばらまいていることになる。

このような現実に目も向けず、素人芸のTV番組に笑い転げている多くの日本人を見ると、絶望感に襲われる。ただ、あまり目立たないが、草の根では食に対する活動=食育も活発になってきている。詳しくは昨日発売の「ソトコト」というLOHAS系の雑誌にいろいろな取り組みが紹介されている。

それにしても我々青果業界に居る人間も断髪式をしているだけではなくこの「食糧」に対する問題を真摯に受け止め、できる範囲の対策を講じないといけない。これこそ地球へのHOSPITALITY。(MT-IT)

1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

IT室Jさんへ
素晴らしいブログを掲載して頂き感謝します。
素直にJさんのご意見はごもっともです。
特に下段に付きましては文句のつけようがございません。
ご指摘の通り私はお笑い番組ばかりを見て、何も考えずにひたすら笑っておりました。
お恥ずかしい限りです。
が、ソトコトのロハス特集はきちんと読みましたし、フードマイレージという言葉も食農検定3級の時に勉強していたいたので知っております。
確か輸入国からの食料輸入量×輸入国から日本までの距離をt・km(㌧・キロメートル)で表したものです。
2001年の日本のFMは9,000億t・kmで諸外国と比較すると3倍から9倍の量になるとのことです。
自給率の低下に伴って、この数値が今後益々上昇し、環境破壊を促進する事は明らかです。我々ができる範疇の対策を講じて参ります。
是非側面的にお力添えの程、宜しく御願いしますよ!