2008年1月24日木曜日

会社の品格


皆さん、昨日23日はお休みだったので【会社の品格】を買って読んでみました。
品格の無い矢萩に一番似合う本だと、外野からかなり言われていたので、それに反発し挑戦したのでした。
社員を大切にしない会社は必ず滅ぶ。

という帯が付いており、日頃ES(従業員満足)を盛んに吼えている私にとって、興味をそそるものでした。

内容は★三つでしたが、幾つかポイントを整理して、ご披露したいと思います。

①人財流失や人財不足の時代にあって、選んでもらえない会社に未来はない

②組織の品格を見極めるには、儲けなど、数字で表される指標以外の使命や目標が共有されているか

③ニーズが多様化している中で、誰に何を伝えるのか、というメッセージが社員と共有され、社員の共感を生んでいるのか。
それはマーケットと対峙する社員が共有、共感をしていない状況では、マーケットからの共感も得られない

④社員のモチベーショが多様化している現在、金銭報酬以外の共感を持てるものがあるか

例えば仕事内容が面白い・会社の気質、風土が合う・理念に共感できる・知名度の高さがある等

⑤上司の品格を見極めるには、上司が生み出す
コミュニケーションという無尽蔵の報酬を如何に社員に対して創り出せるか

⑥仕事の品格を見極めるには、モノや設備などのハードが価値を生む時代から、ソフトやサービスが価値を生む時代に完全に変わってきている。
それ故、人的資産の重要性が高まり、社員一人一人の
クリエイティビティやホスピタリティの違いが事業の優劣に大きな影響を与えることを理解しているのか。

そして最後に

⑦経営者の品格を見極めるには、経営者こそ【社会人】の自覚を絶対に持つ必要があるということ。
会社の代表者に社会人の自覚、社会人のまっとうなスタンスがなければ、間違いなく会社は社会と乖離し、歪んでいくことになる。

⑧サラリーマン経営者の場合、何より注意しなければならないのは、【過剰適応】の危険。
そのものが持つ固有の特性に過剰に適応してしまうと、外部から見れば明らかにおかしいことなのに、その異常さに気づくことができなくなる。
外部から見れば自身を考えられないほどの危険にさらしている。

*まさに、矢萩自身そのもを鋭く指摘されているようで、反省・反省・反省

⑨創業経営者の場合、何よりワンマンの危険をはらんでいる。創業者(世襲)で株主でもある場合、創業者=会社そのもの。結果として、独裁的・独善的なり、暴走していくリスクをはらむ。
それが社会規範とズレると、会社の品格を大きく損ない、サラリーマン経営者よりも、はるかに大きなリスクを背負う。
*弊社グループの過去であり、我々の業界そのもの

⑩単に会社が幾ら儲けた、儲けていないということだけではなく、何を共感の軸としながら顧客やマーケットと向き合っているのか
儲け以外、給料以外のどんな軸で社員と結びついているのか
こういった指標が、可視化、数値化できる時代が待たれている。

と結んであった。

ざっくり10項目にして要点をまとめてみたが、経営陣を筆頭に社員も含め、

一人一人の自己の品格を持ってこそ、会社の品格にも繋がるということが、如実に理解させられた本であり、この品格の無い俺の後頭部を、打ちのめしたものであったのは間違いない!

が、恨むぜ、オヤジ~

もっと坊ちゃんに育ててくれれば、こんなことには・・・・

最後に

当事者意識が欠落している現在、会社で問題が起こっても、「経営者が悪い」「上司が悪い」「人事が悪い」・・・・と誰かの責任にしたところで、何も前には進まない。

よって社員自身による統制で【会社の品格】を守って欲しいとありました。

社員の皆さん、宜しくね!






1 件のコメント:

tamasabu さんのコメント...

>⑤上司の品格を見極めるには、上司が生み出すコミュニケーションという無尽蔵の報酬を如何に社員に対して創り出せるか・・・

組織においてコミニュケーションなくして何も始まりませんね。
最近私は、ホントに小さな、くだらないことでも、メールではなく、直接、話すように心がけています。
たぶん、メールで指示した場合とかなり違った結果になっていると思う場面が多くありますよ!