2008年4月3日木曜日

戒め

皆さん、ビジネスマン(特に経営層)に取って戒めとなる非常にいい文章見つけちゃいました。西郷隆盛さんの遺訓の中にありましたので、教えちゃいます。人が踏み行うべき道は、天から与えられた道理であって、上に天があり下に地があるように、当たり前の道理であるから、学問の道は天を敬い人を愛するということを目的として、身を修め、常に己に克つこと(意志の力で自分の衝動や欲望を制御すること)に務めなければならぬ。己に克つための極意、『論語』に「意なし、必なし、固なし、我なし」、すなわち、私欲を貪る(むさぼる)心を持たないこと、自分(我)を必ず通そうとはしないこと、こだわりの心を持たないこと、さらに独りよがりにならないこと、の四つを常に心がけることである。全体に、人は自分に克ってこそ成功するのであって、自分を甘やかそうとすればきっと失敗するものなのだ。古今の人物をよく観察してみればよい。何か事業を始める場合、人はその七割から八割まではうまくやるのであるが、残り二割・三割といったところで、それをなかなか終えられない、このように最後まで成し遂げる人が稀なのは、はじめのうちは己を慎み、その事業も大事にするからで、その結果、手柄も立て名も世に知られるようになる。しかし、手柄も立て名も知られるようになると、知らぬ間に己を甘やかす心が生まれ、恐れたり慎んだりという心が緩み、驕り高ぶる気持ちが次第に大きくなる。成功したことを自惚(うぬぼ)れて、分をわきまえず自分の思い通りに事をし遂げようとして、かえって出来の悪い仕事をしてついに失敗する、これはみな自ら招いた災厄なのだ。だから、自分にうち克って、実際には誰の目にも見えず、耳にも聞こえないところで、戒めの心、慎みの心を持つことが必要なのだ。~西郷隆盛「南洲翁遺訓」二十一より

皆さんどうですかぁ~?結構グサッとくるでしょう。矢萩節は宗教論者でもなく哲学論者でもありませんが、激動の現代にマッチする良い文章・言葉って、自分が知らないだけで結構あるんですね。ついでにもう一つ私の好きな言葉を!

『自分を正しくコントロールできないかぎり、責任ある高いポジションにはつくことが出来ない』*自分も含めた世の中の出来の悪い経営者諸君、止めを刺しちゃったかな??

*西郷さん、本当に良いこと言うねぇ~

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